#0286 韓国の建設現場は危険がいっぱい!抜き打ち検査で約7割に是正勧告!!
その結果約7割の現場で違反が発覚。安全意識への問題が改めて顕在化しました。
今回のことがきっかけで安全意識が高まると労働部長官は話していますが・・・。
今回の3行まとめ!
- 韓国の後進国な部分
- 一斉検査で悲惨な結果
- 安全意識が高まった?
その最たるものの一つが建設現場の手抜き工事や安全対策の問題ですが、この度それが改めて証明されることとなりました。
韓国雇用労働部は7月14日に、850余りのチームが全国3,500箇所以上に対して一斉に安全点検を行ったそうです。
足場や手すり、墜落防護網などの安全設備の点検や、ヘルメットや安全靴などの装備が適切であるかも調べたようです。
その結果、3,545の建設現場のうち、約7割にあたる2,448個、69.1%の現場で不備が確認されたとのことです。
このうち階段側面の安全手すり未設置が1,665と最も多く、ヘルメット未装着などの安全装備が1,156と次いで多かったようです。
全く指摘を受けなかった現場は1,097箇所で、全体の3割程度にとどまりました。
4件以上の指摘を受けた現場は651箇所で全体の2割弱。10箇所以上の指摘を受けた現場は65箇所もあったようです。
違反を指摘された現場の約半分は改善確認措置が必要とされていて、特に不良だった30の現場については法的措置を取るということです。
これまでは現場の自浄努力に頼っていたようですが、今回のような一斉点検は新たな取り組みとのことです。
これによって「安全に対する認識を改善するきっかけとなった」と労働部長官は話しています。
編集所感
今回の概要!
- 今も続く安全不感症
- もはや文化と伝統?
- どうやって改革するのか・・・
といっても以前に同じような一斉検査が行われたわけではないので、どの程度改善されたのかはわかりませんけどね。
ひょっとしたらこれでも著しく改善したかもしれないし、むしろコストを意識して逆に増えているのかもしれない。
どうあれ7割近くが何かしらの違反をしているというのは印象としてはちょっとね、といった感じですね。
また統計庁の安全関連とか事故関連の指標を比較していけばもう少しはっきり分かるんでしょうけどね。そこまでの元気はちょっとありません。
あの、韓国の日々のニュースをつぶさに見ている方はご存知かと思いますが、結構頻繁に転落事故なんかが起こっています。
以前わたしも日本との事故件数を比較したのですが、明らかな差があったと記憶しています。差がなかったら記事にしないしね・・・。
まあ、どの程度チェックが厳しかったか分かりませんけどね。一応法定安全教育というのがあって、それは当然義務づけられています。
以前の事故ではそれすら行われていなくて問題になったりしていました。
ただ、作業前安全点検も義務づけられていて、今回の例を見ると、やはりそれすらも行われていないようですね。
結局元請けの現場監督がゆるゆるだとその下は全部ゆるゆるになるんですよね。なんというか現場の空気感が生まれるんでしょうね。
下請けの人が元請けの人に「毎回安全点検しないんですか?」なんて言えば面倒なことになるだけでしょうし、業界の悪習慣みたいなのがあるのだと思います。
言い方を変えれば悪しき伝統みたいなのがしっかりと根付いているんでしょうね。
今回の検査にある程度の意味はあると思いますが、根本的に安全意識が薄いようなので、そこを改革していかなければならないと思います。
抜き打ち検査があるとしても罰則がなければ恐らく何も改善しないでしょうし、今度は抜き打ち検査対策だけが生まれることになるでしょう。
元請けとしては表面的なコストを意識しますから、安全対策のためのコストを削りたいことでしょう。
きっと丁寧に安全対策をするとコストがかかりすぎてうまみが薄れるとかそういうことがあるんだと思います。
そもそも建設なんかでは材料費やらなんやらを事前に計算するそうですけど、安全網や手すりなんかがそこに入っていないんじゃないかと思います。
もしくは誰かがピンはねしたりしているとか?ともかくどこかに徹底した安全対策を良しとしない人がいるんでしょう。
事故なんてほぼ起きないのに毎回指差し確認とかやるわけですよ。それをバカバカしいと思い始めたら終わりの始まりだと思います。
まあ、こういうのも形骸化しやすいですが、確実に確認をしていれば事故率は著しく下げられるかと思います。
そもそも建設現場なんて危険な現場なのに、もう慣れているとかこれまで事故したことがないという慢心なのか、死ぬ思いをしなきゃわからないんでしょうかね。
今回は約3割が何の指摘も受けなかったわけですが、たまたまだったのか、当然なのか。その当然の割合がどのくらいなのかは気になります。
コストについてですが、安全管理を徹底してかかるコストより、一定の割合で事故が起こって補償した場合、後者が安く付けばそちらを選択するという企業もあるのでしょう。
別に全ての現場で事故が起きているというわけではないですからね。
皆さんが想像しているとおり、今回の事で心を入れ替える現場というのはほとんどないかと思います。
せいぜいこの日はしくじった。その程度にしか考えていないでしょう。
ひいては経営者の安全に対する意識を変えなければなりません。恐らく現場からこれを変えるのは不可能です。
各企業がトップダウンで徹底し、安全文化を根付かせる必要があるでしょう。ってそれが何十年もできてないんですけどね・・・。
お〆め
韓国はそういうのが今はまだあんまりなくて、悪い方向への循環が起きているんだと思うね。
やっぱりそれを断ち切るために業界や政治が改革を起こしていかないとと思う。
オリンピックが始まるというのに色々大変なことが起きていますね。やっぱり一つ一つ丁寧に確認しないといけないですねーって話です!
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第115話 しらゆきさんと影響力のある発言
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